ねぇねぇ!DIY初心者に必要な工具って何がある?
作るものによって必要な工具が違うよ。
だから今回は”小さい箱を作る場合”を例として紹介していきます。
この記事の内容
- 小さな箱の製作を例に必要な工具を選定
- 箱を作る工程
- 必要な工具
この記事はこんな方へオススメです。
この記事はこんな方におすすめ
- DIY初心者
- DIYを始めたい人
- どんな工具が必要か知りたい
Table of Contents
DIY初心者に必要な工具~はじめに~
なぜ必要な工具を調べるために箱の作り方で説明するのか?
疑問に思った方もいると思いますが、作るものが決まっていたとしても必要な工具ははっきりとしません。なぜなら何をどのようにどれくらい手間をかけてどれくらいまで仕上げるのかによって必要な工具が変わってくるからです。
塗装の工程一つをとっても、塗料や刷毛、塗装前のサンドベーパーがけ、仕上げにニスを塗ったりと、多くのものが必要になります。しかし塗装しない場合はこれらはすべて不要です。それだけ必要なものは変わってくるということです。
この記事では、各工程ごとに、ここまで手間暇をかけたいという目安を示します。
それでは見ていきましょう。
DIY初心者が小さな箱を作るための工程
小さな箱を作るための工程は以下の通りです。
木材カット ⇒ 木材組み立て ⇒ 機能の追加 ⇒ 表面仕上げ ⇒ 塗装
工程の中で複数の選択肢があり、それらを組み合わせることで最後に必要な工具が揃うというわけです。
それでは順に見ていきましょう。
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木材カットの選択肢【DIY初心者向け】
まずは必要なサイズに木材をカットします。
・ホームセンターでカット
・ノコギリ+ガイドでカット
・電動工具(丸鋸・ジグソー)+ガイドでカット
選択肢を順に見ていきます。
ホームセンターでカット
ホームセンターで木材をカットしてもらうことができます。(有料)
この方法が一番速くて正確なので、DIY初心者にはオススメです。
注意点やポイント
・料金は1カット50円程度
・事前に寸法を決めてメモしておく
・木目の向きに注意する(縦と横)
・ホームセンターで購入したものに限る
カット料金は1カット50円程度ですが、10カットしたら500円もかかっちゃいます。
「カットにお金を払うのはもったいない」と思っている方は、以下の記事を読んでみて下さい。木材カットを無料にする方法を書いています。
私はほとんど無料で木材カットしてもらってますよ
【木材カット依頼までの流れ】
「木材購入」⇒「工房スタッフへ切断を依頼」⇒「切断」⇒「レジでカット料金の支払い」
ホームセンターで木材カットを済めませればマルノコなどの電動工具は不要ですし、ノコギリすら必要ありません。
ノコギリ+ガイドでカット
ノコギリで木を切るのは昔からDIYの基本です。
ノコギリは安価に導入できて、扱いが難しくないので初心者でも扱えます。ただし時間がかかるというデメリットもあります。
余った木材を使ってDIYする場合にはホームセンターのカットサービスは活用できないので、ノコギリが必要になってきますね。
注意
・ノコギリだけでは真っ直ぐ切ることができない
・真っ直ぐ切るためにはガイドを使おう
・用途に合ったノコギリを選ぼう
え?扱いが難しくないのに真っ直ぐ切れないってどういうこと?
そのままの意味です。笑
正しい方法で行えば簡単に真っ直ぐに切れますよ。
のこぎりで木材をまっすぐに切る方法は以下の記事で解説しています。
木材を切ることはDIYの基本ですので、身に着けておきたい知識です。
電動工具(マルノコ、ジグソー)+ガイドでカット
電動工具を使うと効率よく木材を切断できます。マルノコやジグソー、スライドマルノコなどの種類があり、いずれも短時間で作業が終わります。
しかし便利な道具には注意する点もあります。
注意点
・けがをするリスクがある(最悪の場合、指を切断)
・ガイドがないと真っ直ぐに切れない
・高価
危なくて高価ということもあり、DIYを始めたばかりの方にはハードルが高いかもしれません。マルノコは油断すると本当に危ない電動工具です。効率を追い求めるのもありですが、DIY初心者の方はまず安全性を意識して取り組むのが一番です。様々な作業に慣れてきたら導入してみましょう。
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木材組み立ての選択肢【DIY初心者向け】
「木材をどうやって組み立てるのか」選択肢は無限にあります。
ビスで留める簡単なものから、職人がその技術を駆使して仕上げる複雑な継ぎ手加工まであります。
難易度も初心者から職人レベルまで様々です。自分の技量や好みにあったものを選択するといいです。
接着のみ
一番簡単なものは「接着のみ」です。ボンドや接着剤を接触する部分に塗布してくっつけます。接着する時は木材どうしがずれる可能性が高いので、接着面を固定するためのクランプが必要です。
箱を作る場合には「コーナークランプ」というものがあり、90度で固定できる優れものです。
4つの角についている赤いクランプがコーナークランプです。
ビス留め
最もオーソドックスで簡単にできるものは「ビス留め」です。
ビス留めの場合、普通のドライバーだけで留めるのは難しいです。「キリ」で下穴を開けてドライバーで留めるのも不可能ではないですが、相当な力を要するので、ビス留めは「電動ドライバー」を使うことをオススメします。
電動ドライバーには2種類あります。インパクトドライバーとドリルドライバーです。これらの違いについては下記の記事で紹介しています。
ダボ継ぎ
「自分で組み立てる市販の家具」によく使われている組み方として「ダボ継ぎ」があります。
ニトリやイケヤなどの家具を組み立てたことがありますか?カラーボックスなどは「ダボ継ぎ」で作るものが多いです。
双方の接続部分にダボ穴を開けて、「ダボ」と呼ばれる丸棒を短くしたような木片を接着剤でくっつけます。ただ接着するよりも強度は段違いに高まります。
ダボ継ぎは穴を開ける位置さえずれなければ、比較的簡単にできる技法です。
ピッタリ穴を開けるのに「ダボマーカー」という便利なアイテムがあります。DIY界隈でも評価の高いアイテムで、私も初めてのダボ継ぎでこれを使ったら上手くいきました。
【ダボマーカー】
ダボ継ぎの際に中心を正確に合わせるためのマーキングポンチです。
その他の継ぎ手
その他の継ぎ手といっても様々な種類があります。
・相欠き継ぎ
・雇いざね継ぎ
・本ざね継ぎ
・ホゾ継ぎ
・留め継ぎ
・追い入れ継ぎ
・アリ継ぎ
・あられ継ぎ
細かく分類すればもっと多くの種類があります。ここでは継ぎ手の種類の詳細については書きませんが、身の回りを見回してみると、複雑な形をしたものがありませんか?そこに興味を持ったら挑戦してみて下さい。
写真は斜め45度に木材をカットした「留め継ぎ」のフォトフレーム
でも裏返すと、半分で互い違いに欠いてある「相欠き継ぎ」
2つを組み合わせて「留め型相欠き継ぎ」となります。このように様々なバリエーションがありますので、継ぎ手は奥が深いです。
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追加機能の選択肢【DIY初心者向け】
一言で箱といっても枠だけなのか、開閉ができるのか、引き出しが付いているのか。どういう機能を持たせるかによって、使い勝手や作る手間が変わってきます。
枠だけなら何もしなくていいですが、開閉するならば蝶番やマグネットキャッチ、取っ手の取り付けが必要です。引き出しの場合は中に入れる引き出し用の箱を作らなければなりません。
取っ手や蝶番の取り付けには下穴を開ける作業がありますので、電動ドライバーがあると便利です。ない場合はキリやドライバーで代用しましょう。
表面仕上げの選択肢【DIY初心者向け】
箱の組み立てができたら木材表面の仕上げです。
切りっぱなしの木材はささくれがあったり、表面ザラザラしている場合がほとんどです。角も尖っていますので、そのまま使うのは気が引けますよね。
そこで、表面の仕上げを行うわけですが、選択肢は下記の3つです。全部使ってもいいですよ。
・紙やすり
・カンナ
・サンダー
紙やすり(サンドペーパー)
最も手軽なのは紙やすりサンドペーパーです。1枚80円くらいで買えますし手で擦るだけ。
手で持って擦るだけだと面で削るのが難しいのでムラが出やすいです。そこでオススメなのが、こんなアイテム。
持ちやすく面で削ることができるので効率よく表面を滑らかにすることができます。
対象物の面積が大きい場合はやすりをかける場所が多くて時間がかかり過ぎるので注意が必要です。
カンナ
カンナは仕込まれた刃で木材の表面を削る工具です。擦るというよりは削るので、刃の出し具合によっては厚く削ったり薄く削ったりすることも可能です。
表面や角を削る鉋としてざっくり2種類あり、和鉋と西洋鉋に分かれます。
それぞれの特徴を下記にまとめました。
【和鉋】
皆さんがよく見かけるもの、引いて削る鉋は和鉋です。
・刃の調整が難しい
・安価
【西洋鉋】
西洋鉋は爪切りみたいな見た目をしており、押して削るのが特徴です。
・刃の調整が簡単
・高価
・初心者でも扱いやすい
西洋鉋はネジの調整で刃の出し入れが可能なため、初心者でも扱いやすい(ちょっと高いけど)
サンダー
サンダーはパッド部分に紙やすりを取り付けて振動させ、木材に押し当てることで表面を滑らかに擦ります。
この効率の良さは紙やすりの比ではありませんが、凄まじい粉塵が出ますので室内での使用は控えた方がいいです。
電動工具の中では比較的安価なものが多いです。5000円以下で買えるものもありますね。
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塗装の選択肢【DIY初心者向け】
最後に塗装の工程です。塗装すると個人の好みが表現しやすいですよね。
【塗装する理由】
✓ 木材の保護
✓ 見た目を自分好みにしたい
これらの理由があると思います。メリット・デメリットはこんな感じです。
【塗装のメリット】
✓ 木材が長持ちする
✓ カッコよくなる
✓ 傷が付きにくい
【塗装のデメリット】
✓ 時間がかかる
✓ 汚れる
✓ 塗料が意外と高価
木材を長持ちさせたい場合や自分好みの配色にしたい場合は塗装しましょう。
無塗装
無塗装の場合は購入した木材の色そのままになります。傷は付きやすくなりますが、室内で使用する分には問題ないでしょう。
ペンキ
塗料と聞いて一番なじみがあるのはペンキですよね。ペンキにも油性と水性がありますが、塗膜を作って木目が見えなくなる塗料だと考えて下さい。
刷毛やローラーなどで塗っていきます。
オイル
オイル系の塗料は木材表面に被膜を作らずに、浸み込んでいくので木目が残る。
ウエスなどで擦り付けていきます。
ワックス
蜜蝋などの天然成分でできていて、擦り込むことで木材表面の保護する。
擦り込むだけなので周囲を汚す心配がなく手軽に使用できます。
スポンジなどで擦り込んでいきます。
ニス(クリア)
塗ると被膜を作って、木材の表面を保護する塗料です。つるつるピカピカに仕上がります。全ての塗装が終わってから塗ってください。
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結局、DIY初心者には何が必要だったのか
全ての工程を終えて、いくつかのパターンを想定してみました。
パターンA:できるだけコストをかけない
パターンB:電動ドライバーをふんだんに使う
パターンC:静かに室内でDIY
パターンD:電動工具多め
パターンE:全てこだわりたい
パターンA できるだけコストをかけずに作る
できるだけコストをかけずに箱を作るなら
・ホームセンターで木材カット(カット料金)
・接着材で接着(接着剤)
・機能追加なし
・表面は紙やすりで仕上げる(紙やすり)
・無塗装
接着剤と紙やすりがあれば非常にローコストで簡単に作ることができますね。それ以外は必要ありません。
ただこれだと個性のない箱ですし、簡単すぎて面白くない。ちょっと味気ない気がします。
パターンB 電動ドライバーをふんだんに使う
電動ドライバーを使うことでDIYの選択肢が広がります。
・ホームセンターで木材カット(カット料金)
・ビス留め(電動ドライバー+ビス)
・蝶番で開閉扉を取り付け(電動ドライバー+蝶番+取っ手+マグネットキャッチ)
・表面は紙やすりで仕上げる(紙やすり)
・ペンキ塗装(ペンキ)
電動ドライバーを使うと、ビス留めや蝶番の取り付けが楽になります。
パターンC 室内で静かにDIY
電動工具がないのではなく、賃貸などにお住まいで大きな音を出せない方もみえますよね。
そんな方はできるだけ静かにDIYしたい。そんなパターンを考えてみました。
・ホームセンターで木材カット(カット料金)
・その他の継ぎ手(のこぎり+各種ガイド)
・引き出し(のこぎり+各種ガイド+取っ手)
・表面はカンナで仕上げる(カンナ)
・オイル塗装(オイル)
のこぎりと治具を使うことで様々な継ぎ手を製作可能です。
パターンD 電動工具をふんだんに使う
電動工具を使うと効率的に作業を進めることができます。
・マルノコで木材カット(マルノコ+ガイド))
・好みの継ぎ手(トリマーやのこぎり)
・引き出しを設置(のこぎり+各種ガイド+取っ手)
・表面はサンダーで仕上げる(サンダー)
・ワックス塗装(ワックス)
パターンE すべてにこだわる
全てにこだわりたいレベルになったら、もう初心者ではないので、自分で必要な工具を用意して下さい。
あると便利な工具
これまでに紹介した工具に加え、あると便利な工具を紹介します。
【コンベックス】
木材の長さの測定に使います。
【スコヤ】
正確な直角を確認するのに使います。
スコヤとさしがねの違いについては以下の記事で詳しく解説しています。
【ソーガイド】
のこぎりで真っ直ぐに木材を切るためにはガイドが必須です。
自作するのもありですが、より正確性を求めるならソーガイドがおすすめです。
まとめ 必要な工具を見極めて充実したDIYライフを!
いかがだったでしょうか?箱を作るにもDIYするにも選択肢は無限にあります。選択肢が無限にあるということは楽しみ方も無限大。
少しずつ工具を増やしていき、ちょっとずつ「初めて」に挑戦していきましょう。そうすることで徐々にできることが増えてさらにDIYを楽しめます。
ほとんど工具がなくてもDIYは楽しめますが、電動ドライバーとのこぎりがあれば、さらに選択肢は広がります。
こちらは電動ドライバー(インパクトドライバー、ドリルドライバー)を選ぶ時の参考にしてください。
この記事は「のこぎり」を選ぶ時の参考にしてください
最後まで読んでいただいてありがとうございました。