インパクトと電動ドリルの比較

DIY豆知識

【DIY初心者向け】インパクトドライバーとドリルドライバーの違い(どっちを選ぶ?)

電動ドライバーにはインパクトドライバードリルドライバーの2種類があります。いずれもドリルで穴を開けたり、ビスを締めたりする電動工具ですが、その違いは何でしょうか。詳しく解説していきます。

 

diy初心者はどっちを選んだらいいのかな?よくわからないから決められないの。

各メーカーから多くの種類が発売されていますよね。2つの違いと選び方のポイントを紹介していきます。

ケイタ

この記事の内容

  • インパクトドライバーの特徴
  • ドリルドライバーの特徴
  • インパクトドライバーとドリルドライバーの違い
  • 初心者はどっちを選んだらいいの?

順に詳しく紹介していきます。

 

インパクトドライバーの特徴

インパクトドライバーの特徴について解説します。

インパクトドライバーの特徴

✓ 回転+衝撃でパワーがある
✓ トルクは一定
✓ 様々な用途がある

回転+衝撃でパワーがある

インパクトドライバーは衝撃を与えながら先端を回転させるため以下の作業に向いています。

✓ 長いビスの打ち込み
✓ 硬い木への穴あけ

 

パワーが必要な作業に適しており、下穴なしでビスを打ち込むことができる反面、繊細な加工には向いていません。

大型の家具や外構工事などに使用する場合、インパクトドライバーは効率が良く重宝されています。

トルクが一定

インパクトドライバーにはトルク(回転する力)の調整機能が付いていないので、一定のトルクを出力します。トリガーの押し具合で回転速度の調整は可能ですが、押し加減は難しいです。

 

 

様々な用途がある

インパクトドライバーは先端のアタッチメントを付け替えると様々な用途に使用できます。

その一例として以下の3つが挙げられます。

✓ 研磨作業
✓ ボルトの締め付け
✓ 大きな穴開け

これらをうまく活用することで、DIYの幅は広がります。

 

【表面の研磨、荒げ刷りに】

他にもブラシタイプのものや先端の形状が細いヤスリタイプもあります。

 

【ボルト締め付けにソケットアダプター】

 

【大きな穴あけにホールソー】

大きな穴を正確にあけるために必要な道具です。こちらはドリルドライバーにも装着可能です。

ドリルドライバーの特徴

ドリルドライバーの特徴について解説します。

ドリルドライバーの特徴

✓ 回転動作のみ
✓ トルクの調整が可能
✓ 回転速度の調整が可能

※機種によってはできないものもありますが、大半は当てはまります。

回転動作のみ

ドリルドライバーは先端部分を回転させて穴を開けたり、ビス留めしたりします。

インパクトドライバーのように振動は加わりません。

トルク調整が可能で締め過ぎを防止

ダイヤルを回すことでトルク(回転力)を調整することができます。

この機能によって誤って穴を開けすぎたり、ビスを打ち込みすぎたりするリスクが軽減されています。

回転速度の調整ができてビス打ちしやすい

スイッチの切り替え一つで回転速度を切り替えることも可能です。

インパクトドライバーとドリルドライバーの違い

ふたつの違いについて解説します。

インパクトドライバーとドリルドライバーの違い

✓ アタッチメントの形状
✓ パワーの強さ
✓ トルク調整の可否
✓ 騒音レベル

項目別に比較していきます

アタッチメントの形状

アタッチメント部分の形状が異なります

左がインパクト、右がドリルドライバーです。

 

インパクトのアタッチメントは六角形になっていて、先端部分を引っ張ってからソケットを挿入、離すと固定されるしくみです。

 

そのためインパクト用ドリルビットは六角形の形状をしています。振動に対して外れにくくするためです。

インパクトドリルビット

 

 

専用のドリルビットではなく、普通の丸い棒状の刃もドリルチャックを使用すれば装着可能です。

インパクト

 

一方、ドリルドライバーの先端は元からチャック形状をしているので、先端を回転させると穴の大きさが変化します。

先端を締めてドリルやドライバーの先端を固定します。六角形のビットも装着可能です。

 

 

 

【比較ポイント】

✓ ワンタッチで脱着できる六角形アタッチメントは作業効率が高い

 

 

ケイタ

穴開けとビス留めを繰り返す場合はワンタッチ脱着ができるメリットは大きいです。

パワーの強さ

パワーの面で比較すると、振動を与えながら回転を加えるインパクトドライバーに軍配が上がります。

インパクトドライバー(14.4V)のトルク : 145(N・m)

ドリルドライバーの(20V)トルク   : 35(N・m)

※数値は私が使用している機種のもの。他社製品も大きな差はない
※N・m(ニュートンメートル)は回転させる力の大きさの単位。1N・mは100㎜のスパナを使って1㎏の力で締めるトルクです。

 

比較ポイント

✓ 最大トルクの大きさはインパクトの用が強く、振動で効率よく穴あけやビス留めが可能

 

トルク調整の可否

トルクの調整ができるのはドリルドライバーだけです。

薄い板や木材の端部分にビスを打つ場合はトルクが強すぎると木割れが発生しますが、予めトルクを下げておくと木割れを予防することができます。

 

 

またビスやボルトを締め過ぎて折れてしまうこともあります。

比較ポイント

✓ トルク調整可能なドリルドライバーは木割れやビス折れの予防に有効

 

騒音レベル

作業中に発生する騒音の大きさも異なります。

木材に強い負荷をかけたり、ドライバーを速く回転させたりすると大きな音が出ます。

両方とも空回転させたときの動作音には大差ありませんが、実際にビス打ちや穴あけをするとインパクトの打撃音はとても大きく感じます。

「キュルルル」という回転音に加え、「バリバリバリ」という打撃音がします。

 

ドリルドライバーはトルクや回転速度を抑えることで、より静かに作業することが可能です。

 

比較ポイント

✓ ドリルドライバーの方が騒音は小さい
✓ インパクトドライバーは打撃音が大きい

 

初心者はどっちの電動ドライバーを選べばいいのか

 

作業効率を優先

インパクトドライバーが向いています。

✓ アタッチメントの脱着が容易
✓ パワーが強いので速くビス留めや穴あけが可能

 

 

 

ケイタ

大きな家具や小屋を建てたりする場合は作業効率を重視したいですよね。

 

静かに作業したい

ドリルドライバーが向いています。

✓ トルクや回転速度を必要最低限の出力に調整できる。
✓ 騒音を抑えられる

 

ケイタ

賃貸だったり、夜間や早朝に作業したい場合は騒音をできる限り小さくしたいですね。

 

何を作るのか

作るものによります。

✓ 小さな木工品製作ならドリルドライバー
✓ 大きな家具や外構工事ならインパクトドライバー

 

ケイタ

何を作るのかによって、必要な電動ドライバーは変わってきますよね。

まとめ ~環境に適した電動ドライバーを選ぼう~

二つの電動ドライバーの特徴を紹介してきました。

振り返っておきましょう。

 

【インパクトドライバー】

✓ 回転+衝撃でパワーが強い

✓ 作業効率がいい

✓ 様々な用途に使用可能

 

【ドリルドライバー】

✓ 回転のみ

✓ トルク・回転速度の調整可能

✓ 騒音が小さい

 

 

どちらを選ぶかは「効率・騒音・用途」の3つが決め手となります。

みなさんの環境にあった電動ドライバーを選んでみて下さい。

 

 

私が実際に使っているのはこちらです。

 

 

電動ドライバーはトップエレックという海外メーカーのものを使用していますが、現在国内では取り扱いがないようです。

ケイタ

最後まで読んでくれてありがとうございました。

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