洋服を収納する場所がなくて困ってるんだよね。簡単に作れないかな?
そんな悩みをお持ちの方へはラブリコを使った洋服掛けをオススメするよ。
この記事ではラブリコを使った洋服掛け(ハンガーラック)の作り方や材料、費用、注意する点を解説していきます。
この記事はこんな方におすすめ
- ラブリコで洋服掛けを作りたい
- ラブリコについて詳しく知りたい
- 洋服の置き場所がない
図などを用いて解説していきます。
Table of Contents
ラブリコって何?
ラブリコとは平安伸銅工業が販売するDIYアイテムで、主に2×4規格の木材に装着することで天井と床をで突っ張り、壁面収納などを簡単に作ることができるパーツです。
そもそも2×4(ツーバイフォー)って何?どんな規格?って方は以下の記事をお読みください
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ラブリコ洋服掛け(ハンガーラック)の図面・寸法
洋服掛け(ハンガーラック)の図面寸法は以下の通りです。
ちなみに図面はcaDIY3D-XというCADソフトでかいています。DIY向けでCADを使ったことのない人でも簡単に3D図面をかくことができる優れものです。
木材の高さは「天井高-95mm」です。ラブリコの指定サイズなので、その大きさにカットしましょう。
用意する木材の寸法 = 天井高 ー 95㎜
横方向だけでなく縦方向にも腕を渡したのは強度を増すためです。フックを取り付ければ帽子やバッグなどを掛けることもできます。
そしてさらに強度を高めるために下部にテーブルを設置しています。当初はこれも一から作ろうと考えていたのですが、使ってないダイニングテーブル(小)があったので組み立てて洋服掛けの一部にしました。
ラブリコ洋服掛け(ハンガーラック)の材料
使った材料や工具は以下の通りです。
使用した材料
・ラブリコ(2×4用・ブロンズ)× 4個
・木材SPF材 2×4材 2205㎜×4本
・木材SPF材 1×6材 800㎜×1本
・マルチバー(中)×2個
・マルチバー(小)
・棚受け×2個
・塗料(ニッペオイルステイン・ウォルナット)
・ウレタンニス
・L型金具×2個
・ダボ
今回、木材カットはホームセンターのカットサービスを活用しました。カットを無料にする方法については以下の記事で紹介しています。
使用した工具
・ハンマー
・ダボマーカー
・水準器
・ラジオペンチ
・インパクトレンチ
・カンナ
・サンダー
ラブリコ洋服掛け(ハンガーラック)の作り方
作り方を解説していきます。まずは簡単に手順を確認しましょう。
手順
①木材のサンディング・面取り
②木材の塗装
③天板のダボ継ぎ
④ラブリコ取り付け
⑤腕の取り付け
⑥棚板の取り付け
⑦マルチバーの取り付け
順番に詳しく解説していきます。
木材のサンディングと面取り
まずは木材の表面をサンダーで滑らかにしていきます。さわり心地のためだけでなく、塗料ののりが良くなるので全体的にまんべんなく行います。#400のサンドペーパーを使用しました。
天板の手前側は鉋(カンナ)でしっかりと面取りをして触り心地よく仕上げておきます。使っているのは西洋鉋(Lie-Nielsenのブロックプレーン)
木材の塗装
塗装にはニッペのオイルステイン(ウォルナット)を使用しました。
ウエスで擦り込んでいきます。ステインの塗料は木目が綺麗に残るので雰囲気が出ていいですね。
ウエスでよく伸ばす 塗装後
ステインの塗装が完全に乾いたらウレタンニスを塗ります。
油性の塗料には油性のウレタンニス
水性塗料なら水性でも油性でもOKです。
天板のダボ継ぎ
天板には1×6材を使用しますが、そのままだと幅が140㎜しかないので、2枚をダボ継ぎして280㎜の板にします。
5か所ダボで留める予定なので、簡単に墨付けしておきます。
ダボマーカーを使用してマークを付けます。使い方も簡単に解説していきます。
墨付け位置にダボマーカーを当てる ダボマーカーを押してポンチ穴を開ける
マーキングした位置に8㎜の穴を開けます。ドリルガイドを使用して、可能な限りまっすぐに穴を開けます。
穴はこんな感じです。ダボ寸法の半分程度の深さが必要です。これを5か所あけます。
開けた穴にダボマーカーを差し込みます。
ダボ継ぎする相手側の板と合わせて押し付けます。
2枚の板を合わせて押し付ける 拡大
ダボマーカーを押し付けると、相手側の板のど真ん中にポンチ穴が開きます。このポンチ穴に再びドリルガイドを使って穴を開けます。
穴が空いたらたっぷりと木工ボンドを流し込み、2枚の板を合体させ、乾くまでしばらく待ちます。
木工ボンドを塗布 ダボを打ち込む 2枚の板を合体
ラブリコの取り付け
部屋にラブリコを設置します。
2×4木材の寸法は天井高(2300㎜)- 95mm =2205㎜ です。
ラブリコ設置前 ラブリコ仮置き
それぞれ木材の上下にラブリコを取り付けます。
上部用のラブリコ 下部用のラブリコ
木材の傾きを水準器で確認しながらラブリコを固定していきます。まずは仮止めして3本とも位置が決まってから本締めします。
水準器で木材の水平・垂直を確認 上部のつまみを締め付けて固定
3本の設置を終えるとこんな感じです。※途中で設計変更したので、後ほど取付位置を変更することになります。
腕の取り付け
耐荷重を守れば安全に利用可能だと思いますが、念には念をということで、側面の壁にもラブリコを設置してそこに腕を伸ばすことで、さらなる安全性を確保します。
水準器で水平を確認してビス留めします。
棚板の取り付け
棚板を取り付けます。まずは棚受けをビスで留めていきます。この棚受けはカインズで買ったものです。
棚受けを全て取り付けたら、棚板を乗せて固定します。
※棚受けは最終的に左と中央の木材にしか付けていません。
棚板の右端の部分はL字金具を2個取り付けます。
L字アングル取付 取り付け後
取り付け後の様子です。
マルチバーの取り付け
最後に洋服を掛ける部分を取り付けます。
カインズのマルチバー(中)2個と(小)1個を使います。各耐荷重は各5kgまでです。セリアにもよく似たものがありますが、強度が高そうにみえるカインズ製を選びました。
錐で穴を開けて+ドライまーで締めこみます。
錐でポンチ穴開け +ドライバーで締め付け
これで完成となります。
ちょうど柱2本分の距離とほぼ同じダイニングテーブルが眠っていたので、このまま設置しておこうと思います。
服を掛けるとこんな感じです。
ラブリコハンガーラックにかかった費用
今回の洋服掛け(ハンガーラック)の製作にかかった費用は以下の通りです。
製作費用
ラブリコ 815×4個=3260
木材SPF材 2×4材 1980
木材SPF材 1×6材 980
木材SPF材 1×4材 298
マルチバー(中)698×2個=1396
マルチバー(小)398
棚受け×2個 198×2=396
L型金具148×2個=296
―――――――――――
小計 8645円
パイプや金属の格安ハンガーラックに比べると安くはないけど、横幅が1300㎜ある木製のラックであることを考えると安く製作できたのではないでしょうか?
ラブリコ設置時の注意点
ラブリコを設置する際の注意点として2つ紹介します。
✓耐荷重を守る(20㎏)
✓冬季は木材が伸縮するので、軽く追い締めする必要がある。
耐荷重を守る
ラブリコの仕様に関して、一番気を付けないといけないのが荷重をかけすぎて倒壊してしまうことです。
商品の注意事項として片側に荷重をかけた場合は20kgまでとされているので、重いものを乗せ過ぎないように注意してください。少しでも倒壊リスクを下げたい方は支える腕を付けたり、脚の数を増やしたりする工夫が必要です。
木材の収縮に合わせて調整する
木材は水分を含むと膨張し、乾燥すると縮む性質があります。そのため湿気の多い梅雨時期には膨張しやすく、乾燥しやすい秋冬には縮みやすいです。
梅雨時期にラブリコを設置した場合は冬の乾燥した季節になると突っ張りが弱くなっていることも考えられますので、季節の変わり目には突っ張り具合を確認してみて下さい。※締め過ぎには注意
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まとめ ~ラブリコは初心者でも簡単に活用できるツール~
衣装掛け(ハンガーラック)のDIYはいかがだったでしょうか?とても簡単に作ることができましたね。
手順を再確認しましょう。
①木材カット
②サンディング、面取り
③塗装
④棚板のダボ打ち
⑤ラブリコ設置
⑥その他もろもろ取り付け
「ラブリコのDIY」と一言でいっても、飾り棚やベビーゲート、パーテーションなど使い方のバリエーションは無限大です。自分の住環境に合わせていろんなアイデアを考えてみて下さい。
ラブリコなら賃貸でも手軽にDIYできますので、ぜひ挑戦してみて下さい。
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