クリスマスや誕生日、お子様へのプレゼントは何にしようか悩みますよね?
買ってしまえば簡単ですが、手作りのプレゼントは作る過程も思い出に残るのでいいもんですよ?
子供へのプレゼントは何にしようかな?
すみっコのドールハウスが欲しいな~♪
バブー!
…というご要望があったのでドールハウスをDIYしていきます!
この記事はこんな方におすすめ
- 子供へ希望通りのドールハウスを作ってあげたい
- プレゼントを何にするか決めていない
- 手作りでプレゼントを作りたい
- 世界に一つだけのプレゼントを贈りたい
ドールハウスを自分で作ることで、希望通りの注文住宅を作ることができます。お子さんの要望を聞いてその通りに製作することができたらパパやママの株も上がること間違いないでしょう。
よーし!カッコイイとこ見せる!
パパ頑張れー!
この記事の内容
- ドールハウスの作り方
- ドールハウスDIYに使った道具や材料
- ドールハウスの仕様
この記事ではドールハウスの作り方(前編)ということで、ドールハウス本体の作り方について順に解説していきます。内装や装飾については(後編)で書いていきます。
Table of Contents
ドールハウスの仕様(DIY)
仕様を決めるにあたって無視できないものがあります。それは子供の要望です。しっかりとヒヤリングしてから仕様を決めましょう!
上の写真(左)は子供が描いた設計図です。その形を整えたのが右の図です。これをCaDIYにて3D図面におこします。
CaDIYとは?
見た目はこんな感じのイメージです。
仕様をまとめると下記のようになります。
・サイズ500㎜×90㎜×400㎜
・部屋の数が多め(12部屋+屋根裏)
・折り畳み可能
・持ち運びしやすい
・子供らしくカラフルに
子供らしくパステルカラーで可愛らしいカラーリングにしました。そして「すみっコぐらし」の消しゴム人形で遊べるようなサイズ感です。
人形遊びをしなくなっても飾り棚として使うことも考慮して部屋の大きさも決めています。
▼すみっコぐらしの消しゴム人形
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ドールハウスDIYに使用した材料・工具
ドールハウスDIYに使用した材料・工具は以下の通りです。
使用した材料
①MDF材
・280㎜×240㎜×2
・245㎜×120㎜×2
・275㎜×90㎜×4
・270㎜×90㎜×2
・240㎜×90㎜×4
・235㎜×90㎜×4
・120㎜×90㎜×2
・85㎜×90㎜×6
②塗料
(ライトベージュ、ピュアホワイト、ミントグリーン、さくら色、水色、ムーンライト)
③蝶番(省略可)
反りや変形が少ないMDF材を使用しています。百均の材を購入してもいいですし、ホームセンターの大きなものを買っても構いません。
枠が太くなりすぎると重量が増えて運搬しにくくなるので、できるだけ薄い5.5㎜の厚さのものを購入しました。MDFにこだわらずに合板を使用しても構いませんが、材が厚くなると各寸法が多少変化するので注意が必要です。
百均の材を使用すると加工が楽かもしれません
そうだね!
400㎜×300㎜くらいのサイズは百均で手に入よね。6枚~7枚あれば製作できるよ!
ドールハウスDIYに使用した工具は以下の通りです。
使用した材料
・ノコギリ(アサリなし)
・直線ガイド
・縦引きガイド(省略可)
・アイスの棒(省略可)
・溝堀り用の木片(省略可)
・スクレーパー(省略可)
・+ドライバー
・鉋orサンドペーパー
・木工ボンド
ちょっと待って!?
アイスの棒って書いてあるけど、お腹すいちゃったの?
違うよ…お腹すいて食べたとしても工具に書かないでしょ?
溝を掘ったり、ちょっと凝った継ぎ方をしているから、その時に使うんだよ。
へぇ~。別に凝らなくても作れるんでしょ?
確かに…凝らなくても作れる。
そこには作った人にしかわからない達成感と…
ハイハイ。
あとは読者さん次第と言うことで進めていきましょう。省略可能なとこはそのように記載します。
ドールハウスの作り方(DIY)
ドールハウスを以下の順にてDIYしていきます。
step
1木材の切り出し
図面で予め決めておいた寸法に切断します。ホームセンターでカットするのもいいですが、カット回数が多いので自分でカットすることをオススメします。
step
2木材の塗装
木材に塗装します。屋内で使用するものなのでアクリル系の塗料でパステルカラーに塗装しています。
step
3木材の加工
ドールハウスの強度を増すために、包み継ぎや追い入れといった技法を用いて木材を組んでいます。そのために必要な加工をしていきます。
step
4木材の接着
木工用ボンドで接着します。組み立ての際にビスはほとんど使っていません。
step
5蝶番の取付
折り畳み式なので中央部分が蝶番となっています。特に必要がない場合は省略することも可能です。
step
6面取り、再塗装など
最後に仕上げとして角部の面取りを行います。そして削った部分や傷ついてしまった部分などに再度塗装を行います。
各パートごとに詳細を解説していきます。
まずは使用する木材の準備です。
木材の切り出し
用意した木材を切断して任意の大きさにカットします。
私は1820㎜×910㎜のMDF材を購入して丸鋸でざっくり切断してから、手鋸でカットしていきました。
カット後の寸法を記載しておきます。鉋で数ミリは調整可能なので、数ミリ余裕を残してカットしてもいいですね。
①側面 275㎜×90㎜×4枚
②背面 280㎜×240㎜×2枚
③棚板 235㎜×90m×4枚
④底板・天板 240㎜×90㎜×4枚
⑤縦板(部屋の仕切り)85㎜×90㎜×6枚
⑥屋根 270㎜×90㎜×2枚
120㎜×90m×2枚
⑦屋根背面 245㎜×120㎜×2枚
屋根部分の加工
屋根板だけは三角屋根になっているので、接続部分を斜めに加工する必要があります。しっかりと面を出さないと接着が難しいし、隙間ができてしまいます。
直角三角形ですので角度は計算したら出ますが、棚板に当てて墨付けして墨線を目指して鉋で削りました。
かんなで整えた後はこんな感じです。ぴったりと合っているかと思います。これを左右各1つずつ加工します。
背面の板は今切ってもいいですが、接着後に現物合わせで切ってもいいです。
木材の塗装
次に木材に塗装します。今回使った塗料は以下の通りです。
ホワイティカラー(水性塗料)
・白(壁の内側)
・ライトベージュ(外壁)
・ミントグリーン(棚板)
nuro(水性塗料)
・さくら色(屋根)
・水色(棚板)
・ムーンライト(棚板)
我が家で塗装と言えば…
私の出番だね!
娘と、妻にも手伝ってもらって塗装しました。みんな塗装するのは好きみたいです。みんなでDIYするのは楽しいですよね。
少量の水で伸ばしながら、2度塗りしました。
今回、はじめて「nuro」という水性塗料を使用しましたが、とても鮮やかなパステルカラーでホビー用として使いやすい塗料だと思いました。
チューブ状で出し過ぎることや硬化してしまうこともなく使いやすいですね。ちょっとだけ欲しい場合にいいです!
木材の加工
木材の加工を2種類行います。冒頭でも触れましたが省略可能です。よく見たらアイスの棒がありませんか?笑
次の2つの加工について、それぞれ紹介していきます。
・包み継ぎ
・追い入れ
包み継ぎ
包み継ぎとは木材の角部を接着する時に、木材の幅だけ欠きとる技法です。図の赤い部分が欠きとる部分です。接着面積が増えて強度が増します。
注意点としては欠きとった分だけ全体の寸法が小さくなることです。
この加工は図の赤丸4か所に行います。
加工の順序を説明していきます。
写真に写っているものは「縦引きガイド」というものでガイドにスペーサーを挿入することで、その厚みでノコを入れる位置を調整します。
作り方は以下の書籍にて解説されています。興味のある方は読んでみて下さい。
深さはアイスの棒~ノコギリの刃先の距離で調整します。アイスの棒がない場合は真っ直ぐな木片を貼り付けても大丈夫です。
向きを変えて直線ガイドで切り込みます。この時も切り込む深さはアイスの棒で調整するのでアイスの棒の貼り付け位置を変える必要があります。
加工後はこのような形状になります。この欠いた部分に側面の木材を接着予定です。
追い入れ
追い入れ加工は木材と同じ幅の溝を掘って、叩いて嵌めこむ加工です。
今回は図のように棚板4枚分8か所やります。
まずは正確な直角が出ている木片を2つ用意します。それの1辺にマグネットシートを貼ります。
次に溝を掘る位置に木材を置いてマグネットシート付の木片で両側を挟みます(木片は両面テープで貼り付け)
次は木材を抜いて、ノコギリでマグネットシートに沿わせてカットします。もちろんアイスの棒も使いますよ!
両面テープを使ってノコ刃に貼り付けています(今回は刃先から2㎜)
アイスの棒は一度剥がすと再粘着しにくいので、剥がさずに材の向きを変えて反対側に切り込みを入れます。
両端に切り込みが入ったら真ん中に数本同じように切り込みを入れます。(すべて同じ深さ2㎜)
スクレーパーを溝に差し込んでペキッと内側にこじると…
ぽろぽろっと簡単に取れてくるんです!
これが取れる瞬間が気持ちいいんですよね。
やってみたーい♪
両側切り欠くことができました。
あとは鑿(のみ)で溝をさらえます。この溝の幅は5.5㎜でギリギリ6㎜の鑿が入りませんでしたが、横向きにしたら入りました。何とピッタリ!笑
。。。計算通り、ぴったりだったな~。(棒読み)
たまたま大きさが合ってほっとしてるね?
加工した溝に板を嵌めこむとこんな感じになります。板の厚みは5.5㎜しかないので、掘り過ぎには注意してくださいね。
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木材の接着
全ての木材が揃ったので組み立てに入ります。
おなじみの木工用ボンドです。木工を趣味にしていると頻繁に使うので大容量のものがお得ですよね。
シリコンのヘラは100均、器も100均のパンケーキの型です。使い残しが乾いてからペりぺりと取れるので便利ですよ。
まずは追い入れ部分にボンドを塗布していきます。
溝にすんなり入らない時は端材などを上にあててハンマーで叩きます。
注意
・ 強く叩き過ぎないように
次は底板と一番上の棚板の包み継ぎ部分を接着していきます。
ボンドを塗布して上に載せるだけです。
全ての棚板が乗りました。カラフルでいい感じですね。
このまま置いておくだけだと倒れたり、ずれてしまったりするので、クランプで固定します。
注意
・ 締めすぎると歪の原因となる
・ クランプの痕が残るので木材をかませる
接着ができたら背面の背板を接着します。
ボンドを塗布して乗せる。
さらに雑誌、ウォーターサーバーの水(8㎏)を乗せてしっかりと密着させます。
背板の接着が完了して、背板に出っ張りなどがあったら、かんなで削ります。屋根の接着などに支障するのでピッタリにしておきましょう。
ぴったりになったら屋根を乗せます。3枚の板にボンドを塗布して乗せていきます。
きちんと切ったので当然ぴった…り合うはずですが、
合わないときは鉋で削ります!最後に合えばよし!
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蝶番の取付
左右のハウスが屋根まで組みあがったら蝶番を取り付けます。
≪蝶番取付のポイント≫
✓ 蝶番は一番小さいサイズで十分(25㎜)
✓ ビスが側板(5.5㎜)より長いので当て板をするか、ボルト留めにする
✓ 開閉角度が大きく、元々隙間ができるので蝶番部の切り欠きは行わない。
私はちょうどいいボルトがなかったし、子供がボルトの角に触れて、指にすり傷を作ったらダメだと思ったので、裏側に当て板を取り付けました。
当て板は余ったMDFを適当なサイズに切って角を丸めたものです。
少し力が必要ですが軽く下穴を開けてドライバーでねじ込みます。
無事、蝶番の取り付けができたら、部屋の仕切り板を取り付けます。
ちょうどいい場所にボンドで付けるだけなんですが、若干大きめの寸法で切り出してあるので、ちょっと突っ張る程度の寸法までカンナやヤスリで削ります。
注意
・ 削り過ぎるとスカスカになって付けられなくなるので注意!
・ 蝶番取付けの前に付けるとドライバーが入りにくいので注意!
面取り、再塗装など
仕上げに入ります。各部の面取りと再塗装を行います。屋根のてっぺんは尖っていると怪我をする恐れがあるので、綺麗に面取りしましょう。
面取りが終わったら再塗装です。
面取り部分や蝶番の当て板部分、塗残しや剥がれた部分があれば塗りなおしましょう。
ドールハウス本体完成!
ドールハウスの本体が完成しました!!
やったー!完成だー!!いっぱい遊ぶ~!
蝶番が付いているので開閉可能です。持ち運びの際に中身を落とすのを防止できますし、収納に場所も取りません。
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ドールハウスを作った感想(DIY)
ドールハウス製作の感想を聞いてみましょう
クリスマスまでに作る約束を守れてよかった。
(当日の朝2時までかかった人)
パステルカラーがカワイイ!
頑丈そうにつくってあるんだね。
部屋がいっぱいあるから、人形が増えても安心!
次はお風呂とか窓とか作って!
バブー!!
まとめ~ドールハウスをDIYしたらとても喜んでくれた~
ドールハウスを作ってみたら、子供にとても喜んでもらえました。感無量です。
この楽しそうに遊んでいる姿を見てやってください。
自分の作ったもので、誰かを笑顔にできるって素晴らしいことですね。
素直に喜んでくれるとまた作ってあげたくなる。
そして早速、お風呂や窓を作ってという要望があったので、作ろうと思います。
ポイントを最後にまとめます!
ポイント
✓ 反り変形の少ないMDF材を使用
✓ 子供からよーくヒヤリング
✓ 包み継ぎと追い入れ加工で頑丈に
✓ はみ出たら削ればいい
最後まで読んでいただきありがとうございました。
この記事は終わりですが、続編はドール用の家具づくりやインテリアの製作記事です。お楽しみに!
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