サイクルポートDIYの続編2つ目の記事です。
この記事では基礎工事が終わった後の構造体組み立て~棟上げの工程を解説していきます。
前回の基礎編を読んでいない方は以下の記事を読んでからこの記事を読むことをオススメします。
基礎編 ⇒ 構造体・棟上げ編 ⇒ 仕上げ編 の3部構成となっております。
Table of Contents
サイクルポートの構造体図面
製作予定のサイクルポートの構造体について確認しておきましょう。最終的な完成予定は以下のような外観です。
今回の構造体・棟上げ編では下図の状態まで進捗させます。
ちなみに図面はcaDIY3D-XというCADソフトで描いています。DIY向けでCADを使ったことのない人でも直感的に3D図面を描くことができる優れものです。
サイクルポートdiyに必要な材料
まずは必要な材料について確認しておきましょう。
大量の木材が必要となります。木材の樹種や価格は販売している地域や購入先で異なる場合があるので、入手しやすいものを選びましょう。
この量の運搬は軽トラで2往復、3店舗をはしごしました。協力者がいるとスムーズに運搬できますね。
【柱・梁】
・90×90×4000㎜(檜)×3本
・90×90×3000㎜(檜)×7本
【間柱】
・45×90×4000㎜(杉)×4本
【屋根材】
・30×40×3000㎜(赤松)×6本
・30×40×3980㎜(赤松)×6本
・ポリカ波板7尺(ブロンズ)×5枚
・傘釘50連
【塗料】
・クレオトップ1L
・水性ペイント1.6L(ブラック)
【その他】
・Z羽子板ボルト15本
・Z6角ボルト15個
これで4万円程度かかりました。ウッドショックと呼ばれる昨今はとにかく木材が少なくて高いです。杉より檜の方が安いという事態には少し驚きでした。
サイクルポートdiyに必要な工具
主に構造体の組み立てに必要な工具について紹介していきます。
・高速切断機
・卓上丸鋸
・刷毛
・ハンマードリル
・さしがね
・コンベックス
・インパクトドライバー
今回はインパクトが大活躍します。
サイクルポートdiy(構造体組み立て準備)
構造体の組み立ての工程を順に解説していきます。
以下の手順で行いました。
1.木材の切断
2.Z金具用のボルト穴あけ
3.防腐剤、塗料の塗布
4.屋根材の組み立て
5.基礎補強
木材の切断
まずは木材を必要な長さにカットしていきます。長尺の木材は加工してくれないホームセンターが多いので、自分で加工することを前提に考えておきましょう。
以下の寸法に加工していきます。
柱(前面)90×90×2000㎜×3本
柱(中・背面)90×90×1800㎜×6本
桁 90×90×3000㎜×3本
梁90×90×820㎜×4本
屋根材30×40×3000㎜×2本
屋根材30×40×1921㎜×6本
屋根材30×40×555㎜×6本
屋根材30×40×570㎜×9本
火打ち4本30×40×600㎜×4本
カット数が多くて大変だけど、気を付けて作業してね!卓上丸鋸を使います。
コンベックスで寸法測る ⇒ さしがねで墨付け ⇒ 卓上丸鋸で切る
この基本動作の繰り返しです。
同じ寸法のものは重ねて切断したり工夫してやってみましょう。
火打ち部分は45度に切断します。卓上丸鋸なら45度も簡単に加工できちゃいます。
使っている卓上丸鋸は旧日立工機の「FC10FA」です。スライド機能やレーザーはないですが255㎜までの木材はカット可能です。
羽子板ボルト(Z金具)用の穴あけ
梁などの接続には羽子板ボルト(Z金具)を使用します。
ところで「羽子板ボルト(Z金具)」って何?って方は下図をご覧ください。
穴の開いた羽子板状の金具のことで、一本のボルト、ナットとセットで使用します。用途は2本の柱を固定するためのものです。双方の柱にあらかじめ穴を開けておいて、羽子板についているボルトを一方の柱へ、羽子板の穴を通してボルトをもう一方の柱へ差し込みます。これらを締めこむことでがっちりと固定されるのです。
取付位置は下図の14本です。(黄色は1本、赤は縦横合わせて2本)
羽子板の長さを木材にうつしてから、ハンマードリルで穴の位置を正確に開けておきます。
写真に写っているのが羽子板ボルト(Z金具)です。
防腐剤&塗料の塗布
木材の準備ができたら塗装をしていきます。まずは屋根材(1段目)
屋根の組み立て前の木材を塗装します。骨組みはブラックの水性塗料を塗っていきます。
塗り終わったら、どんどん積んでいきます。間柱(2段目)
木材の足元の部分は腐食しやすいので防腐剤をしっかりと塗っておきましょう。
使った防腐剤はこちらです。今回使ったのは安価でコスパのいい塗料です。
足元以外は水性塗料(黒)を塗ります。
このまま乾燥させておきます。
屋根の組み立て
屋根の寸法は以下の通りです。同じ色は同じ寸法と考えて下さい。波板7尺を5枚使う想定で設計しています。
まずは配置通り並べて接続位置を墨付けしていき、ビスを打てる部分は組む前にあらかじめ半分だけ打っておきます。
50㎜~60㎜のビスを半分くらい打っておきます。位置を合わせて打つ時に少し楽ができます。
※下の木材は乗せているだけです。
まず、外枠を留めます。
外枠が留まったら、縦方向の木材を留めます。端から順に留めていけば支障することなく作業できます。
でも順番間違えたら、写真のように一旦ずらしてビスを打ちましょう。
ほとんどの位置は片側しか留めていませんので、次は斜めからビスを打ちます。
下図のように斜めにビスを打ちます。慣れないうちは滑ってしまいますが、打ち込むビスに向かって真っすぐ力をかけたらすんなりと入っていきます。左右とも打ち込みますので、ビス同士が干渉しないように高さをずらして打ちましょう。
最後に火打ち部分を留めます。これも内と外から打ちますが、上下をずらして留めていきます。
これで屋根枠が完成ですが、対角の寸法を確認しておくと正しい長方形になり歪が小さくなります。この段階なら蹴とばせば数ミリ簡単にズレます。
ビスや釘を大量に打つ場合にはマグネットリストバンドが便利ですよ。マグネットで釘やビスがはり付くので、両手が空いてスムーズにビス打ちが可能です。
枠ができたらポリカを取り付けます。今回は全て組んでから構造体に乗せます。まずは仮置き。
波板の上下の向きを間違えないように気を付けて下さい
重ねしろは基本的に2山半ですが、足りない部分は1山半にしました。(節約です)
・波板は2山半重ねる
縦横は以下のように揃えます。
縦向き:ポリカの出代を揃える
横向き:端をピッタリ揃える
横向きは端を揃えますが、最終的にトタン投物という部品を使って木材が濡れないようにします。
以下の手順で、傘釘を打っていきます。
《手順》マーキング ⇒ ドリルで下穴開け ⇒ 傘釘を打つ ※5山間隔程度
《順番》ポリカ重なった部分の両端 ⇒ ポリカ重なった部分真ん中 ⇒ 両端 ⇒ 真ん中
穴を開ける部分にマーキングしたらドリルで下穴開け。それから傘釘を打ちます。傘釘はこんなやつ。連結しているものをちぎって金槌で打っていきます。山を潰してしまわないように気をつけましょう。
ポリカに開ける下穴は傘釘よりも若干大きめにした方がいいよ!
ポリカが温度差などで収縮すると、キューキュー鳴くことがあるからです。
全部打ち終わりました。6㎡もあるので結構でかいですね。
基礎補強+柱位置の補正
一番低い位置(3か所)の基礎コンクリ部分を補強します。太い塩ビ配管を切ったものにコンクリを流して高さを稼ぎます。
塩ビ配管をカットしたものをセットしてコンクリを流します。配合割合はセメント・砂・砂利1対2対4ですね。
そして夜間作業になりますが、柱位置のレベルをレーザーで確認しました。
夜間に赤外線照射していると、めっちゃ怪しいので注意してください(笑)
具体的に何を確認しているのかというと
・各柱の高さ確認
・柱芯の左右のズレの確認
下図のようにレーザーを照射して照射光と基礎に差してあるボルトナットの距離を一定にします。こうすることで柱の高さが揃いますよね。
次にアンカーに開けた穴が左右にずれていないかを確認します。ここがずれると柱と柱の距離がずれてしまいますので、結構重要です。
柱芯の位置(アンカーの穴)がずれている場合は柱の穴の位置をずらして調整していきます。(後で加工)
カッコつけてレーザー使ってますが、「角材乗せて水準器」でもOKです。笑
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サイクルポートdiy(構造体組み立て)
下準備が完了しましたので、構造体の組み立て作業に入ります。
柱にアンカー接続用の穴を開ける
まずは柱の中心にボルトを通す貫通穴を開けます。ですが、柱芯のズレた分だけ柱に開ける穴の位置をずらします。
先程レーザーで確認しましたよね?あれです。
設計上は柱のど真ん中に穴を開ける予定でしたが、ずれているものは穴の位置で補正しましょう。
ボルトが飛び出してほしくない位置にはホールソーでボルトより大きめの穴を掘っておきます。
ボルトの厚み程度の深さが開けられたら、普通のドリルビットに交換して貫通させます。
ドリルビットに交換 反対から見た画像
順番に柱を立てていく
高さ調整済のナットに柱を乗せて、アングルのアンカーとボルトで留めます。2人作業だと楽です。
ボックスレンチとインパクトでサクッと締めます。
このように2人で作業すると非常にスムーズです。安全に配慮してヘルメット着用。
※写ってるのはケイタと父です
寄りで見るとこんな感じです。
1本目が立ちました。この作業を9回繰り返します。ボルトが固定できたら地面に杭を打ち、適当な端材で留めておきます。万が一倒れてこないように支えておくのです。
同じように2本目を立てます。
桁を乗せる
2本目の柱が立ったら桁を乗せます。(横方向にわたっている木材を桁と呼んでます)
位置を合わせて乗せたら羽子板ボルト(Z金具)で固定します。この時点では仮締め程度にしておいてあとで本締めします。
3本目の柱。立てた後は水準器で垂直の確認を忘れないようにしましょう。
梁を乗せる
次は梁を乗せます。(縦方向にわたっている木材を梁と呼んでます)柱にあらかじめL字の鋼材(アングル)を取り付けてあるので、そこに梁を預けます。
梁も桁と同じように羽子板ボルト(Z金具)で固定します。
桁と梁が固定されたら、さしがね等で90度を確認してから補強板を打ち付けます。
同じ要領で柱→桁→梁という風に、どんどん立てていきます。
4本の柱が立ったら中間の柱を立てていきます。
桁と柱の固定はオメガプレートというものを使っています。簡単に取り付けられるのに強力。本当に便利な道具です。
他の柱もどんどん立てていきます。8本目
そして9本目ですが、少々ズレが発生。
柱の中心線がずれるのは良くないので、アングルと接触している柱の下部を彫り込んで接続します。ノミで25㎜程度の深さを掘ります。
なかなか時間のかかる作業ですが、気を抜いて柱を割ってしまわないように気を付けましょう。削ったら同じように立てます。
これで9本の柱が立ちました。
遂に棟上げだよ!
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サイクルポート棟上げ
柱がすべて立ったので屋根を乗せます。既に組んであるので乗せて固定するだけです。
注意
重量物なので2人作業で行うよう注意してください
位置を合わせます。今回は背面にぴったり合わせました。
仮止めにしてあったポリカの端をめくり、ビスを打って留めます(左右で6か所)
※両端以外の場所は仕上げの工程で留めます。
まとめ ~構造体組み立て・棟上げ完了~
重量物の運搬から土方作業、木材の加工などいろんな作業がありましたが、ようやく形になってきましたね。あと一歩で完成というところです。
ここまでやった工程を振り返ります。この記事では以下の内容を紹介しました。
1.木材の切断
2.Z金具用のボルト穴あけ
3.防腐剤、塗料の塗布
4.屋根材の組み立て
5.基礎補強
6.柱・桁・梁を固定
7.棟上げ
地道な作業も多い工程でしたが、構造体の組み立てや棟上げはできれば2人作業が好ましいです。一人作業の場合は屋根を分割して組み立てて上で連結する方法や柱のボルトをある程度締めてから起こすなどの工夫が必要になってきますね。いずれにせよ重量物の運搬が多いので作業には注意が必要です。
残る項目は以下の通りです、続編で解説します。
・間柱取付け
・コンクリート、モルタル仕上げ
・屋根の仕上げ
・各種補強
・壁板の加工
・壁板取付
・仕上げ塗装
続きは…以下の記事からどうぞ
あと少し…と思いましたが、結構残ってますね。もう一丁、頑張っていきましょう!続編も読んでくださいね。